福岡県 大牟田市にて使用しなくなった硯があるという事で伺いました
長年使って破損、欠損、すり減ったお品もたくさんありましたので、もういらないのでもっていって欲しいとの事でしたが、いいお値段がついてお喜びされていました。
数年前からずっと買取される業者を探していたらしく、正当なお値段で買取ってお喜びしておりました。
【硯の種類と名称】
硯は名硯ともいわれる端渓、歙州硯、澄泥硯から諸硯に至るまで、数多く存在しますまた硯の異名は数多くあり、筆の海、紫石、墨洞、心の湊、石のたより、石の使、袖中東海、見る石、魯石、 他銀、研間、測、研台、間以、亀首、竜尾、思判、馬暗、玉池、観田、観池、石郷侯、石友、石虚中、墨池などがある。
さらに、硯自体の部分名称としては、墨を磨る部分を、硯の岡、墨堂、墨道といい、墨汁を蓄え凹んだところを、硯の他、硯の海、水池、墨高、硯沼という。また、硯の表部分を、硯面、硯の表といい、硯の裏の部分を、硯背、硯陰、硯の下、硯の底といい、硯の側面を、硯の側などと呼んでいる。
一口に硯といっても、唐硯、和硯とそれぞれ種類は実に多彩である。その種類は形、石材及び色などによって分けられます。色は同質の石でも実に複雑多様であり、形と石材を中心に記載します。 まず、形については一般に多く使用されている長方形をした長方硯をはじめとして、正方硯、円硯、鳳池硯、風字硯、圭標硯、竹節硯、瓦様硯、天然観、井田硯、太子硯、猿面硯、回文方硯、八稜鏡硯、月様硯、斧様硯、人面硯、荷葉硯、卵様硯、鏡硯、馬蹄硯などがある。