高知県 高岡郡 越知町にて使用しなくなった紙があるという事で伺いました
お引越しで片付けしたいのですが、大量に書道具があるとの事でしたので一点一点買取った上で、トラックで運びました。
お持ちしていた掛軸に関してはシミが多いので捨てようとしてましたが、とどまって頂きよかったです。
【日本各地の地名、人名による紙】
杉原紙
播磨の「播磨杉原」、越後の「越後杉原」、美濃の「美濃杉原」などがあり、紙質は、檀紙と同質のもので、強杉原、鬼杉原とも称し、よく公認料紙として用いられた。
西洞院紙
京都の五条近く「瀧き返し」の紙。
美濃紙
美濃で造られた「美濃紙」の歴史は古く、正倉院文書の中にも存在する。種類も多く、御定、大直、中直、小直、小菊などがあり、履歴書用紙、かな用紙として多く用いられている。
西之内紙
西之内紙の本場は、茨木県久慈郡西野内であり、その主材は楮である。用紙は、投票用紙、台帖用紙などにも利用されている。
奈良紙
楮を主原料として薄紙で、日常の雑紙として用いられていた。
吉野紙
紙質は、柔軟で薄いが強く、鼻紙などに利用されている。
内山紙
長野県下高井郡高の山内で造られ「山内城」の名がついたが、今では、各地で造られている
修善寺紙
静岡県修善寺付近で造られ、材質は雁皮を用いて造られた。伊豆に多い桜雁皮を用いている
甲州紙
山梨県にある西島村で造られ、幕府御用紙という立場から、市川本判、広本判、甲判切、甲州半紙、小半紙、甲州西、障子紙、州雅箋などに利用されている
相竹紙
富山県野積谷の紙。上質な相竹紙で一般に同じ厚さのものを二枚貼り合わせるところから、別名「裏表」とも呼んでいる。
因州紙
鳥取県八頭郡佐治村一帯で温かれる紙である。紙材は、竹、パルプなどを混合し用い、各種の料紙を造っている。白蘭箋、色雅箋、雅風箋、白茅箋、など書道用紙として使われる事が多い
高野紙
和歌山県高野山の麓、古沢村付近で造られた紙のことである。紙材は、楮を用い粘り強い紙である。
宇陀紙
徳島県吉野川近辺で進かれる紙である。紙材は、楮を主原料として流いた淡褐色の厚紙で紙などによく使用されている。
音無紙
和歌山県熊野川付近で温かれた紙で、薄く柔軟なものである。
石州紙
鳥取県石見で造られ、純楮を用いた良質で強い紙なので重宝される
泉貨紙
伊予国松谷の城主兵頭太郎左衛門が、長宗我部元親との戦い破れ宇和島の安楽寺の僧、泉貨と戒名した。そこで造られた紙なのでこの名前がついている。またの名を「仙花紙」
柾紙
四国伊予で造られ、漉き目の通ったものである。紙材は、楮を原料としており、強靱ではあるが上質のものではない。
中仙紙
四国杉丸付近で漉かれる紙である。この紙は、仙花紙の一種であるが、荒皮も混ざり色が鮮明ではないが、強制である。
海田紙
播州佐田郡の海田を原産地として、楮を原料とした厚紙である。
名塩紙
兵庫県西宮市付近で、雁皮を原料として施いたものである。なお、この紙は、同地の粘土を混合したところ特徴がある。