広島県 呉市にて使用しなくなった紙があるという事で伺いました
今まで高額で買って来たお品が多数あるので、全て見てもらえないかとご相談を受けました。
丁寧に査定しますのでご安心してお任せ下さい
【加工紙】
丁字風き紙
紙に丁字煎汁を吹き付けた紙。「鳥下絵経」「愛知切」などを風雅なものがある
荼毘(だび)紙
荼毘紙は、伽羅、白檀などの粉末から精製され、黄荼毘紙、白荼毘紙の二種類がる
雲紙
藍または紫などの白紙に雲形にして流してできたもの。色紙や短冊などに多く見受けられる
墨流し紙
水面に墨をぼかし、その上から紙をあてて、その上から紙をあてて転写したものである。好みにより全面染、ぼかし染、隈取などいろいろ工夫できるので、風雅で楽しい料紙である。
具引紙
胡粉に粘着液を入れて料紙に塗ったものである。これは、いろいろの染料を用いることもできるし、
から紙
中国から渡ってきた紙という意味であったが、今日では「唐紙」と「から紙」は区別されている。から紙は雲母と胡粉とを用いて加工したものである。製法は、版木に雲母などを塗り、その上から具引紙をのせ文様を付けるものである。
金銀箔紙
料紙全面に、金箔を貼ったものを「金紙」といい、銀箔を貼ったものを「銀紙」という。また、大小正方形の金銀箔を貼ったものを「切箔」といっている。
[その他による種類]
奉書紙
古くは室町末期から武家に貴ばれ愛用されてきた。原料は、楮を用いていたが、今の奉書はほとんどパルプを原料としている。大きさにはいろいろあり、大奉書、中奉書、小奉書などあり、特に、奉書紙のメッカともいわれる越前で造られるものは「大広」、「御前広」などとも呼ばれている。
鳥子紙
鳥子紙の名称について、常陸の鳥子村にちなんで付けられた
蝋箋
から紙の一種で、紙に胡粉を引染め、文様を紙に書き、その上から蝋を摺り込む。日本では、この製法ができないので、専ら中国製のものを入手する。
継ぎ紙
一枚の料紙を造るのに、いろいろな料紙を継ぎ貼ったものをいう。継ぎ紙には、切り継ぎ、重ね継ぎ、破り継ぎの三種類がある。
色紙
手漉き工程の、原料とトロロアオイを混合する際に、染料を混ぜて漉きあげれば同一色の紙となる。
民芸紙
近年では、実用紙のほかに、民芸紙が各地から製造されている。それは、一枚一枚端正に造られる。民芸紙は、個性的な性格を持つものであるが、それぞれの用途に応じ、美術的な意匠の工夫とともに、その色彩料紙の多様化は広く利用されている。それは、袂紙、壁紙、障子紙、紙、書籍用紙など種類も多く、今後ますます隆盛の一途を辿ることであろう。
【紙の原料】
四千年以上も前に、エジプトで使用されたパピルスをはじめ、石、羊皮、貝殻、絹布などがあるが、製紙原料となると、一般に竹、楮、三椏、、稲藁、麻など、多くの植物繊維が用いられている。